グループウェア・システム論

ワークフローシステム-2

ビジネスプロセスとワークフロー

  • ワークフローはビジネスプロセスの一部
  • ビジネスプロセスモデルはエンタープライズモデルの一部

ビジネスプロセスモデル

  • ActionWorkflow?のモデル
    • 協調作業
      • 作業依頼者*1と作業実行者*2との間の
      1. 提案*3
      2. 同意*4
      3. 実行*5
      4. 評価*6
      • この4フェイズからなるループを組み合わせ,大規模なワークフローを構成
  • OM-1のモデル
    • オフィスプロシージャモデル
      • エージェント
      • アクティビティ
      • データ
    • アクティビティの流れを中心に,出入りするデータと,担当するエージェントを記述
  • Regattaのモデル
    • プラン*7と呼ばれる単位でビジネスプロセスを部品化
    • 各プランは,ステージ*8と呼ばれるノードのネットワーク
    • 各ステージは
      • サブプランを用いて階層的に定義可能
      • さらに別のプランによって詳細化可能
    • 他にも様々な構成部品を用意

エンタープライズモデル*9

  • エンタープライズモデルとは
    • 企業あるいは組織の活動を全体的に支援するシステムの設計に必要な様々なモデル
    • 要点は全体的な支援
    • エンタープライズモデルの側面(Lilesによる)
      • ビジネスルール
      • アクティビティ
      • リソース
      • ビジネスプロセス
      • 組織
    • 分散システムの構築が極めて容易になったことにより注目
  • ビジネスプロセスリエンジニアリング
    • 特にビジネスプロセスモデルは注目度が高い

ビジネスプロセスシミュレーション*10

  • リエンジニアリングの他にシミュレーションがある
  • ビジネスプロセスシミュレーションの目的
    • BPRを行うための資料として,様々な予測や事前の検証が必要
    • BPRの目的
      • サイクルタイムの縮小
      • スループットの向上
      • 待ち時間の縮小
      • 顧客サービスの向上
      • 作業コストの削減
      • 在庫コストの削減
      • 重複するプロセスの統合
      • 承認プロセスの削減
      • 並列処理の導入
      • 非効率作業の外注化
      • 移動の削減
      • etc.
  • シミュレーションにおけるモデル
    • エンティティ*11
      • リソースによって処理されるオブジェクト
    • リソース*12
      • 要員や機械など
    • アクティビティ*13
      • GENERATE型
      • BRANCH型
      • ASSEMBLE型
      • BATCH型
      • GATE型
      • SPLIT型
      • JOIN型
      • etc.
    • コネクタ*14
  • シミュレーションの種類
    • Project-based
      • 設計や管理業務など
    • Production-based
      • 発注処理,苦情処理,会計処理など
    • Distribution-based
      • 移動を含むもの
    • Customer service
      • 顧客対応の窓口処理や病院など
  • ビジネスプロセスシミュレーションにおける問題点
    • 気まぐれを起こす
    • リソースの割り当てがダイナミックに行われる
    • 処理時間に個人差がある

ワークフローシステムの事例

Staffware

  • Administrative, Production分野が対象
  • 1985年
  • 業務のステップを単位としたワークフローチャートによって定義

InConcert?

  • プロセスを動的に定義したり,定義の変更を動的に行ったりできる

WWWorkflow

  • Collaborative, Production分野が対象
  • プロダクト管理(PDM*15)とプロセス管理を分離
    • PDMとは,仕様変更管理や業務の進捗に伴う開発者間の連絡を取り扱う

POLITeam

  • ワークフローは必ずしも全て電子化できない
    • 既存の事務処理系とワークフローシステムの融合が重要課題
  • 現場観察の結果(Mambreyらによる)
    • ワークフローはその場その場で構成される
    • ワークフローは一般的かつ開かれたもの
    • ワークフローの定義はオブジェクトに埋め込まれるべき
    • 組織の境界にはアクセス権の定義が必要
    • 公式と非公式のドキュメントが共存することで仕事の自由裁量が可能になる
  • 要求される機能
    • 大量ドキュメントのブラウジング
    • アノテーション
    • 業務進捗状況に対するアウェアネス
    • 安全な承認
    • 柔軟なワークフロー経路変更

ワークフローの動的変更と例外処理

  • 重要なポイント
    • 予想外の差し戻し*16
    • 担当者の振り替え
    • 承認経路の変更
    • etc.

WorkWeb?システム

  • 複数のワークフロー定義に基づく様々なワークフローのインスタンス,ワークフロー以外の個人作業を同時に考慮する
  • エージェント*17
    • 個人のスケジュール管理や個々のワークフローの進捗管理を独立した個別のソフトウェアモジュールで行う
    • 他のエージェントとメッセージを交換して交渉を行う
      • ワークフロープロセスを開始する場合,BPTエージェントはパーソナルエージェントと交渉し,ワークフロープロセスに割り当てる時間を確保する
      • パーソナルエージェントがBPTエージェントに仕事の遅れを報告すると,BPTエージェントは関連する他のパーソナルエージェントに連絡して再スケジュールを行う
  • BPT(Business Process Tactics)
    • 複数のワークフローと個人作業を同時に考慮した管理が行える
    • 例外の発生時にダイナミックに対応できる
    • 個々のインスタンスを監視し,制御する活動
    • インスタンス毎の例外を処理する
  • BPR
    • プロセス定義をよりよいものに変更する活動
    • 個々の例外を処理するものではない

リエンジニアリングを目的としたワークフローの定義変更

  • 業務の改善を狙ったもの
  • 変更が行われた場合,変更前のワークフロー定義に従って既に実行中のワークフローインスタンスをどう扱うかについても課題が生じる

インターワークフロー

  • ビジネスプロセスとワークフローのモデルに,組織構成との関連づけが必要
    • 複数の部門や複数の企業が関与
  • インターワークフロー支援システム
    • 共有のリソース(組織名,アドレス名などの情報)を集中管理し,連携動作のプロセスを記述

まとめ

  • ワークフロー
    • グループ協調作業支援の分野としては,最も実務的な要請の高いものの一つ
    • 商業的にも成功しているグループウェアの分野
  • 課題
    • 現場の抵抗
    • 必ずしも全てを電子化できない
  • 現在
    • 事務処理におけるAdministrative, Production分野が中心
  • 今後
    • プロジェクト管理などCollaborative分野が重要となる

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Last-modified: 2007-11-26 (月) 10:07:53 (4316d)